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コンデジでも撮ってみたい。ナイトトラップ撮影

2019/05/12
ナイトトラップ (浮遊生物狙いナイト)
長かったGWが終わり1週間ほど経ちましたが
遊びまくり潜りまくった方々は
ちゃんと社会復帰出来てますか?(笑)

この時期は夏休みに向けて
今年の夏は何処に潜りに行こうか?
どんなダイビングしようか?と
仕事中にぼぉ~と考えてる方もいると思うので

ナイトダイビングを楽しくする
ナイトトラップの撮影方法についてまとめてみたので
長くなりますが最後まで読んでくれたら嬉しいです

コンデジでも浮遊生物撮れます!
blog-5-5050011.jpg

ちょっと前までごく少数のマニアックダイバーにだけ
人気があると思っていた水中を漂う「浮遊生物」を観察する
「ライトトラップ」「ナイトトラップ」「ホットけナイト」
あと、「✕✕✕✕✕」など呼ばれるダイビングスタイルが
最近ではマリンダイビングフェアの特設会場でも
撮り方の説明会がおこなわれるなど一般的になり
興味のある方が増えてきたと感じてますが

このダイビングに興味があり
写真撮りたいと言う方の話を聞くとだいたい
「一眼レフカメラ持ってないしな…」
と言う意見が返ってきます

浮遊生物の撮影は
一眼レフカメラで撮るのが一般的ですが
さすがに高価な一眼レフを買ってしまうと
ダイビングに行けなくなってしまう!

なんて方も多いはずなので
今回はコンデジでどれくらい撮れるのかを
私が検証してきました

あ、ちなみに浮遊系生物を見るダイビングは
写真を撮らないで目で見て観察してもいいのですが
見れる生物が1㎝前後の小さな個体が多いので
基本は写真を撮って後からじっくり見返すのが
一般的なスタイルとなっています

※上の写真のシャコが体長1㎝くらい

今回の撮影器材
blog-1_20190512183327107.jpg

カメラは絶大なシェアーを誇り
ダイバーの2人に1人は持ってるはず?な
超人気のダイビングコンデジの
オリンパスTGシリーズで一番新しい「TG-5」

カメラ:TG-5
+

ストロボ:イノン S-2000
+

ライト:エポック ※特にこだわりなく

+

レンズ:クローズアップレンズ

こんな感じのセッティングですが
特に1つ1つの器材にこだわりがある訳ではなく
自分が持っていた器材で
これなら撮れるだろうと思って組んだセット

ライトに関しては
生物を照らしてくれるサポートがいれば
カメラに装備しなくても良い可能性あります

クローズアップレンズは必須かどうかは
これからも回数をかさね検証していきたいところ

用意が出来たら夜の海へ
このセットでどれだけ撮れたのか?

カメラのモード設定
blog-5110030.jpg

人によって好みが違うと思いますが
私はTG-5をこんな設定にしてみました

「P-プログラムオート」「WB-水中」「ISO-100」
「色-ナチュラル」「画質-RAW+Jpeg」
※昼でも基本はこの設定

「ストロボ-強制発光」「測光-スポット」
※測光をESPからスポットに替えるの大事!

ズームは基本最大ズームの4倍ですが
4倍だと撮影し難いので2~4倍くらいで操作します

露出補正は-0.3~-1.0まで調整したけど
後半は普通の±0でも良いかな?と思いました

S-2000はマニュアル発光で強さを調整

あとはストロボとライトの角度を調整したら
自分の左指をカメラの前において
イメージどうり撮れるか確認します

ここまでやったら撮影スタート!

チョウチョウウオの子供 (トリクチス幼生)
blog-5050009.jpg
※撮って出し画像

まずはこの子を上で書いた設定で撮影

これ見てどうですか?

自分としてはもうこれだけ撮れたらOKじゃない?
と思うくらい満足に撮れました

オートフォーカスも慣れてきたら思ったよりも
しっかり合います

だけどオートフォーカスに関しては
カメラの種類や性能じゃなくて
魚と動きを合わせるダイビングスキルが大切

撮り始めて数枚でコンデジでも
コツさえつかめば撮れる事を実感

撮って終わりじゃ勿体ない
blog-4-5050009.jpg
※画像編集後

撮ったまんまの写真でも良いのですが
ちょっと暗かったり、被写体が小さく写ってたりして
見栄え的に物足りないので画像編集してみました

かなり印象が変わりましたが
皆さんはどちらの写真が好きですか?

自分としては浮遊生物の撮影は
画像編集までして完成だと思ってるので
めんどくさいですが必ず編集します

写真の編集に関しては好みが分かれますが
コンデジでの撮影の場合は一眼レフに比べ
どうしても撮り難いしクオリティも下がるので
SNSなどに写真を出す方は少しでも「映える」よう
編集する事をオススメしたいです

なので次は本当は教えたくない
夜の海で撮った写真の編集過程をご案内します

撮って出し画像
blog-5050011.jpg 

これからこの写真を編集していきますが
パソコンやスマホに入ってる画像編集ソフトなら
だいたい同じ様な編集が可能だと思います

①トリミング
blog-1-5050011.jpg

小さかったのでトリミングしてアップに
それと被写体を画面の中央に配置

②明るさ補正
blog-2-5050011.jpg

暗かったので明るくしました

③コントラスト調整
blog-3-5050011.jpg

コントラストを強くする事により
被写体がクッキリして見えます

この3工程で完成です!

①トリミング、②明るさ補正、③コントラスト調整
これをするだけで写真の印象が大きく変わるります

もちろん今回の浮遊生物の写真に限らず
昼の写真でも効果がありますよ

そしてそして…

blog-5-5050011.jpg

ここからは技術やソフトによって差が出ますが
頑張ればこれくらいの写真に仕上げる事が出来ます

コンデジでこれだけの写真になれば
コンデジでも浮遊生物を十分撮影出来ると
言っていいと思います

フウセンウミウシ
blog-5050041.jpg 

同じ日に撮って同じ編集をした写真

ここまではコンデジでも撮れるって事を
紹介してきましたが
やっぱり一眼レフで撮ったのとでは
流石にクオリティには差が出ます

一眼レフで撮影
blog-1-2.jpg

当たり前ですけどね~(笑)

アミの仲間
blog-5110039.jpg 

これはコンデジ撮影

ここまでで区切って
続きは次回にしたかったのですが
明日になったら書くの諦めるかも知れないので
夜の撮影で自分が試した事を全て書きます

SONY RX100-M5
blog-06136_2019051218344908d.jpg

ここからはカメラセットが変わりまして
TG-5とは別のカメラでしかもストロボ無しで
撮ってみました

カメラ:SONY RX100-M5
+
レンズ:INON UFL-M150 ZM80
※虫の目、ギョロメ、バクアイなんて言われてるレンズ

+
ライト:FIX NEO ×2台

ストロボ:無し

今年は昼も夜もこのセットを極めたいので
夜もちょいちょいこのセットで撮りたいと思っています

blog-06172.jpg

2㎝くらいのイカちゃんと記念写真も撮れます(笑)

特殊なこのレンズの特性さえ活かせたら
一味違った夜の写真が撮れそうな予感

アオリイカ
blog-06203.jpg 

 今回はクオリティ低い写真ばかりですが
自分がカメラもレンズも使いこなせるようになれば
他のカメラでは撮れない水中写真が撮れると思うので
今後に期待して下さい

4K撮影画像 (SONY RX100-M5)
blog-_20190512183321c95.jpg

そして、今後の水中撮影で可能性に期待したいのが
4K動画を撮影してそこから静止画を切り出す方法

カメラのセッティングや設定はほぼ同じで
切り出した画像を編集してみましたが
ブログで使う写真としては
まぁまぁいい感じじゃないですか?

blog-2-.jpg

4K動画からの切り出しも
これからいろいろと勉強してベストな設定を探してみたい

長くなってしまいましたが
コンデジでも夜の海を漂う浮遊生物を
撮影する事が可能である事が伝わったかな?

自分としては画像編集ありきだとは思ってますが
コンデジでも十分撮影を楽しめると思いました

こんな撮影に興味がある方は
ストロボやライトはお店にある物なら
無料で貸し出しもやってますので
コンデジだけ持って遊びに来て下さい

そして撮影やナイトダイビングに関しても
興味のある方は質問お待ちしています

ではでは、長くなってしまいましたが
ここまで読んでくれて有難う御座いました
Yusuke Miyahara
Admin: Yusuke Miyahara
沖縄本島北部の名護市と本部町のダイビングショップ
フィールダイブで水中ガイドをしている宮原です。

私が潜って見た海を写真多め文章少なめで書いてるので、
沖縄のダイビングに興味がある方は見てもらえたら嬉しいです

最速で今の海情報を知りたい方はストーリーズの方が、
早く情報を発信してるのでそちらをご覧ください。

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